歯科医院内の衛生環境
本来であれば医療施設が最も注意しなければならないのが医院内の衛生環境です。
ところが医科に比べ歯科の場合は十分に衛生観念が行き渡っていない医院もあります。
あぶない歯科医師の衛生観念
あるTV番組で紹介されていた歯科医院はラーメン屋やケーキ屋を併設して、午前中は歯科医師として、食事時はラーメン店主として働いているという歯科医院さんがありました。
その歯科医師は診療時にメディカルグローブを着けてはいませんでした。さらにその後、診療室内をラーメンのスープが入った寸胴を抱えながら横切っていましたが、さすがにそれでは衛生面での意識が低過ぎます。
そこまで危険な歯科医院に運悪く当たってしまうことは少ないとは思いますが、意識の低い歯科医師のレベルはその程度です。
そんな内情を知らずに通っってしまった患者さんはどう思うでしょうか?
多くの歯科医師がしっかりと衛生環境を整えていたとしても、最低レベルを引き上げないことには意味がありません。
歯科医院での院内感染の捉え方
『院内感染』という言葉がありますが、歯科医院はどうしても院内感染を起こしやすい環境になってしまいます。
歯科の場合は外科的な処置が多く、診察前に感染症の検査もできないため、感染症の宿主を知るには患者の自己申告に頼るほかありません。
そのため肝炎などの感染症の”潜在的な宿主”も多くなるので、全ての患者に対して感染症対策をとることが重要であると考えられており、これをスタンダードプリコーションと呼びます。
しかし実際にこのスタンダードプリコーションをしっかりと実施できている歯科医院さんは、それほど多くはないように思います。
危ない歯医者の見分けかた
・診察室内に院内スタッフの飲食物がある
・歯や技工物を削る際にバキュームを使わない
・使った器具を置きっぱなしにする
・院内スタッフが白衣のまま外出する
・歯科医師や歯科衛生士がメディカルグローブ、マスク、ゴーグルを着けていない
これらの場面を頻繁に見かけるようでしたら衛生観念の低い危ない歯科医院の可能性が高いです。
院内感染と感染症についての詳細な記事はコチラ
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