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顎関節症における歯科医師の選び方

顎関節症における歯科医師の選び方

私が経験した顎関節症の治療について。

顎関節症は今現在も確実な治療法が存在しません。顎関節症の患者をよく診ている歯科医師(口腔外科)の考え方では「何もしないのが一番良い」あるいは「規則正しい生活をし、毎日お風呂上がりにストレッチ体操しましょう」というのが一般的になりつつあります。
交通事故で顎関節を損傷した場合は別にして、自然発生したもののほとんどは放置するに限るという考え方です。
もちろんその原因が寝ている時の歯ぎしりならスプリント(マウスピース)を装着することで顎関節症を治そうとしますし、肩や首のコリから顎関節症になっているのなら筋弛緩剤を服用することでコリをほぐすこともあります。

ところが、いきなり「かみ合わせが悪いから歯を削りましょう」という歯科医師がいました。レントゲンも撮影せず、まともな機械でかみ合わせの高さ確認もせず、いきなり歯を削ろうとした歯科医師がいたのです。

一度でも削ってしまった歯は元に戻りません。肩・首・頬の筋肉のコリで顎関節症が発症しているのなら毎日のようにかみ合わせが変わりますから、仮に歯を削って左右の高さを調整しても次の日には高さが変わっています。

歯を削りたがるのは顎関節症を知らない証拠ですし、勉強していない証拠です。
私は恐くなったので削るのは次回まで待ってくださいと言って帰り、その歯科医院には二度と行きませんでした。

顎関節症における歯科医師の選び方としては「削らない方針の歯科医師を選ぶこと」が重要だと思います。
ストレッチ体操を教えてもらったり、痛みがひどい時は筋弛緩剤を出してもらったり、スプリントをつくってもらうだけで十分です。
先に書いたように顎関節自体が損傷しているのなら話は別ですが、それ以外は削ったり手術することはありえません。歯ぎしりの癖を無くしたり、筋肉のコリをなくすのが先決です。

インターネットを使えば素人でも分かることなのに、それさえ知らない歯科医師がいまだに存在することが私には不思議でなりません。

(30代 男性)

顎関節症や噛み合わせの治療は非常に複雑で、難しい症例も多くあります。
仰る通り現在では対症療法が基本で、特に症状が出ている最中の咬合調整は効果が薄いとされています。
歯科医師にも専門分野はあると思いますが、日頃から勉強に励む歯科医師から治療を受けたいものですね。
貴重なご意見ありがとうございました。

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